「もう家を出ないと間に合わないのにカギが見つからない!」
なんて経験は皆さんしたことがあるのではないでしょうか。
失くしものを探すという無駄な時間を過ごさないためにスマートタグは非常に役立ちます。
スマホと接続して専用スマホで操作することで遠隔でスマートタグを鳴らすことができます。
音で場所を探すことのできるIoT技術を活かしたスマートタグ。
今回はそんなスマートタグの人気機種4種類を実際に使って徹底的に比較してみました!
もくじ
今回使ったスマートタグをご紹介!
今回比較をするのは「MAMORIO(黄色)」「Qrio Smart Tag(水色)」「Tile(白色)」「CHIPOLO PLUS(赤色)」の4種類です。
それぞれデザインや大きさが違って面白いですね!
まずはそれぞれのデバイスの機能とステータスを確認しましょう。
以下のステータスは今回購入したデバイスのデータなので、「MAMORIO S」などのハイモデルや「CHIPOLO CLASSIC」などのベーシックモデルによってステータスは異なりますので、詳しくはもネットサイト内の各デバイスの詳細記事をご覧ください!
MAMORIO | Qrio Smart Tag | Tile | CHIPOLO PLUS | |
音量 | – | 不明 | 88dB | 100dB |
接続範囲 | 30m | 10〜20m | 30m | 60m |
電池寿命 | 1年 | 6ヶ月 | 1年 | 1年 |
電池交換 | × | ○ | × | × |
バナー通知機能 | ○ | ○ | × | × |
セルフシャッター機能 | × | ○ | × | ○ |
タグを鳴らす機能 | × | ○ | ○ | ○ |
スマホを鳴らす機能 | × | ○ | ○ | ○ |
価格 | 1,890円 | 3,580円 | 1,980円 | 3,980円 |
比較するステータス一覧
今回比較をするのは上記ステータスの「接続範囲」「音量」「バナー通知機能」です。
「接続範囲」の比較はステータスだけでの確認ではなく実際の効果範囲を確認するため、「音量」の比較はデバイスごとの聞きやすさなどを確認するため、「バナー通知機能」は私の独断と偏見による選択で、この機能の有無により便利さがかなり変わると思ったからです!
☑ 音量
☑ バナー通知機能
接続範囲の比較!
まずは接続範囲の比較します。
スマートタグの接続範囲はスマホとの接続可能範囲を指します。
接続範囲が広ければ広いほどスマホとの接続可能範囲も広くなるため、スマートタグを発見できる可能性が高くなります。
各スマートタグのステータスは以下の通りです。
☑ Qrio Smart Tag・・・10〜20m
☑ Tile・・・30m
☑ CHIPOLO PLUS・・・60m
ステータス上ではCHIPOLO PLUSが最も接続範囲が広く、Qrio Smart Tagが最も狭いようです。
今回は各スマートタグを全て同じ場所に設置して、接続不可範囲になるまで徐々に距離をとっていきます。
スマホに各スマートタグの専用アプリを立ち上げて、接続可能距離がステータス通りなのかを検証します!
接続範囲の測定方法!
玄関に全てのスマートタグを設置します!
この場所から徐々に距離をとっていき、各スマートタグが接続不可範囲に入った時点でその距離を計測アプリで距離計測を行いました。
今回は玄関を閉めた状態からの接続範囲と玄関の外に設置した状態からの接続範囲を確認しました。
実験開始!
玄関前から各スマートタグをひとつずつ起動し、接続範囲を確認します!
まず各専用アプリが接続可能範囲に入っているかどうかを確認してから出発。スマートタグから少しずつ距離をとります。
通信不可範囲に入ってから通信不可と表示されるまで多少時間差があると思うので、ゆっくり歩きます。
少しすると接続不可と各アプリに表示されます。周辺を何回か往復して各スマートタグの正確な接続可能距離を掴みます。
その後計測アプリで接続距離を計測しました。
実験結果!
結果は上の画像の通りです。
改めて各スマートタグごとに「玄関内」「玄関外」で得られた数値をまとめたいと思います!
☑ Qrio Smart Tag・・・9〜23m
☑ Tile・・・21〜30m
☑ CHIPOLO PLUS・・・31〜44m
結果としては上記の通りです。
大体ステータス通りの数値ですね。MAMORIOについては反応はしっかりと出ていましたが、CHIPOLO PLUSはステータスよりも数値は若干低めに出ました。
計測する場所によって誤差はあるため今回の結果が全てではないでしょうが、私の感想としては接続距離にあまり差はないというのが結論でした。
ただ実際に探す場合は接続範囲は広ければ広いほど見つけやすいのは事実ですので、接続範囲を優先したい方は接続範囲の広い「MAMORIO S」や「CHIPOLO PLUS」などをオススメします!
音量の比較!
次に音量の比較をします。
購入者レビューでは「音が小さい」という声をよく聞くので、実際にどれくらいの音量で音が鳴るのかを確かめて見たいと思います!
確認のため再度ステータス上の数値を確認してみましょう!
☑ Qrio Smart Tag・・・不明
☑ Tile・・・88dB
☑ CHIPOLO PLUS・・・100dB
MAMORIOはそもそもタグを鳴らす機能がないため、今回は比較から外します。
Qrio Smart Tagは公式ページに音量のステータス表示を見つけられなかったため、比較はできませんので計測のみ行います。
計測はスマホの計測アプリを使用します。
専用の測定器ではないため数値として信憑性があるかどうかはわかりませんが、ひとつの参考にして頂ければと思います!
音量の測定方法!
上の画像のようにiPadのマイク横にスマートタグを設置し、音量を計測します。
最も音量を感知しやすい場所で計測をしますが、専用の計測器ではないため計測数値は参考程度にお考えください!
実験結果!
結果は上の画像の通りです。
改めて各スマートタグごとに得られた数値をまとめたいと思います!
☑ Tile・・・80.6dB
☑ CHIPOLO PLUS・・・93.5dB
結果としては上記の通りです。
こちらの計測結果も概ねステータスと同じくらいでした!Qrio Smart Tagは比較はできていませんが、音量は大きいように思いました。
また各スマートタグによって鳴るBGMが異なるため「聞きやすいかどうか」といったそれぞれの個人の感覚による違いもあると思います。
念のため計測結果を掲載しておきます!
自宅で鳴らす分には問題なく聞こえる音量ですが、これが屋外の場合は別です。
騒音の大きな新宿や渋谷といった場所だと音で探すのは難しいかもしれません。
もし屋外での利用がメインになりそうな方は、できる限り大きな音を鳴らすことのできる「CHIPOLO PLUS」や「Tile Sport」または「Tile Style」をオススメします!
バナー通知機能の比較!
バナー通知とは、スマホが待受状態にあっても画面上部からポンっと簡単な情報を教えてくれる機能です。
この機能を持つスマートタグは、スマホとの接続が切れたときに自動的にバナー通知を飛ばす仕組みになっています。
私はスマートタグの機能においてこのバナー通知機能が一番大切だと思っています。
落し物は気づくのが遅れれば遅れるほど見つけにくくなります。その落し物にいち早く気づかせてくれるのがスマートタグのバナー通知です。
しかしこのバナー通知がないと「あれ?ない!」となったときに専用アプリを開くことになります。それでは手遅れになることもありますよね。
今回比較した4種類のうち「MAMORIO」と「Qrio Smart Tag」がバナー通知機能を持つスマートタグです。
バナー通知機能についてはこの2種類を比較したいと思います!
バナー通知の比較方法!
バナー通知機能はスマートタグ専用アプリで設定することができます。
バナー通知設定ページで接続が切れてから通知するまでの時間を変更することができます。今回比較するスマートタグは「はやい」「ふつう」「ゆっくり」の3段階で設定が可能です。
早期に落し物に気づくためにはできるだけ早く通知を受け取る必要があります。
もちろん通知が多くなるというデメリットはありますが、まずはこの1点において比較したいと思います!
比較方法は接続範囲の時の比較方法と同様に、接続可能範囲から距離をとっていき、接続範囲の外に出た時にどれくらい早くバナー通知が来るかを比較しました。
ただし接続可能範囲が異なるため、今回は徐々に距離をとるのではなく自転車を使って一気に距離をとり、かつスマートタグの位置も計測結果に基づいて大まかに位置を変えました。
比較結果!
バナー通知比較は上の画像の通りです。
MAMORIOがQrio Smart Tagに比べて若干通知が早いようです!ただしその差も1分程度なので、ほぼ変わらないと考えていいと思います。
どちらのスマートタグもバナー通知機能は非常にクオリティが高いと感じました!
「落し物に少しでも早く気づきたい!」という方にはバナー通知機能を持つ「Qrio Smart Tag」や「MAMORIO」がオススメです!
おわりに
さて今回はスマートタグの比較検証を徹底的にやってみました!いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介したスマートタグは正直どれもクオリティが高く、通信に問題が生じることなどは特にありませんでした。
そのためどのスマートタグもオススメできますが、とりわけ私がオススメするのは「Qrio Smart Tag」でしょうか。
まずバナー通知機能を持つ点が評価が私としては高く、タグを鳴らすというメイン機能だけではなくセルフィー機能など多岐に渡って利用できる点も素晴らしいと思います。
ただし一番利用する機能がタグを探す機能の場合は接続距離が短いというデメリットがありますので、その機能を一番に使いたい方は「CHIPOLO PLUS」や「MAMORIO S」がオススメです。
結論としてはスマートタグの機能で一番重要視する機能によって購入するものを選ぼう!ということです!
今回ご紹介した各スマートタグの詳細が気になる方は、本サイトカテゴリの「レビュー感想」からご確認ください!
ではでは、長々と私の比較記事にお付き合いいただき本当にありがとうございました!