2018年12月にQrio Lockの新機能としてAmazon Echoと連携した音声操作がリリースされました。
より便利になった反面、セキュリティ面でリスキーな点も増えてきたのではないかと感じています。
今回は私がQrio Smart Lockから現在のQrio Lockに到るまで1年以上使用し続けて感じたスマートロックの危険性についてお話したいと思います。
Qrio Lockの危険だと感じるポイント
まず大前提としてQrio Lockは非常に便利なデバイスであるということはお伝えしておきます。
十分に注意をしていれば従来の生活を圧倒的に便利にしてくれる製品ですので、まずはその点を勘違いしないでください。
その上で私が危険だと思っているポイントをご紹介します。
☑️ 反応精度の不安定さ
☑️ 本体落下による締め出し
☑️ 第三者による音声開錠の危険性
それぞれの危険性を詳しくお話をしていきたいと思います。
オートロックによる締め出し
上記GIF画像のようにQrio Lockにはオートロック機能が備わっています。
ドアが閉まると自動的に鍵を締めてくれるので施錠忘れなどがなく、空き巣の心配などがなくなります。
しかしこのオートロック機能、慣れていないとかなり危険。
例えばちょっとゴミを捨てに行ったりしたときに何も持たずドアの外に出てしまうと自動的に鍵をかけられ締め出しをくらってしまいます。
私も過去に1度だけ何も持たない状態でパジャマ姿のまま締め出しをくらったことがあり、社会的に死ぬかと思ったことがあります(その時は妻が帰ってくるのを近くのベンチで待っていました)。
便利な反面、ご家族の方に合鍵を作っていない状態だと鍵業者を呼んで自宅の鍵をサムターンごと交換する必要が出てきてしまうため、かなり面倒です。
もしオートロック機能を使用する場合は必ずスマホまたは鍵を持ち歩くようにしましょう。
反応精度の不安定さ
Qrio Smart Lock(旧モデル)と比較するとQrio Lock(新モデル)は圧倒的に反応精度は良くなりました。
反応速度も旧モデルとは比較にならないくらい性能が良くなったので、反応せず開けられないという危険性は少なくなったように思います。
しかし反応しない危険性は0%ではありません。
私の場合、GPSを利用したハンズフリー開錠も10回に1回は開かないことがあり、その時に専用アプリを立ち上げるとアプリからも開けられないということも稀にありました。
私は締め出しをくらった後、鍵は別途持ち歩くようにしていますので問題ありませんでしたが、Qrio Lockの性能を過信しすぎるのは危険です。
繰り返しになりますが鍵は必ず持ち歩くように心がけましょう。
本体落下による締め出し
Qrio Lockはドアに両面テープで貼り付ける仕組みとなっています。
手軽でどんなドアにでも取り付けることができる反面、両面テープの粘着力が弱くなってくると落下してしまうことがユーザーからも報告されています。
Qrio Smart Lock(旧モデル)に比べるとQrio Lock(新モデル)は小型軽量化されたため、その危険性は限りなく少なくなりましたが、旧モデルを使っていた時は私も一度だけ本体落下を経験しました。
その時は自宅内にいたので問題ありませんでしたが、これが外出中だと思うとゾワッとしますよね。。。
新モデルであれば落下の危険性はほとんどありませんが、念には念を入れて鍵を持ち運ぶようにしましょう。
第三者による音声開錠の危険性
Amazon Echoに話しかけることで音声で開錠をすることができるようになったQrio Lock。
確認コードを使用した2段階認証のようなかたちになっているので、そのコードを知らない限りは第三者が音声操作で自宅の鍵を開けることはできませんが、何かのきっかけで知られてしまうとこれはかなり危険。
マイクなどの音声端末からの音声操作はAmazon Echoは反応しないと思いますが(セキュリティカメラに付いているマイクを使用した認証テストでは反応せず)、最新モデルのAmazon Echoは集音性能がかなり上がっており、小さな声の起動ワードでも反応するようになっているため、外から大声で叫んだりした場合、反応しないとも限りません。
余程のことがない限り危険性がないとは思いますが、できる限り確認コードは他人に知られないようにしましょう!
おわりに
さて今回は便利ながらもQrio Lockの秘めた危険性についてお話をしました。
これらの危険性を避けるためにすべきこと、それは鍵を常に携帯することです。
それって本末転倒じゃない?と感じる方もいると思いますが、Qrio Lockを使用する上での安心材料またはお守りとでも思ってくれればいいと思います。
基本的には便利ではありますが、今回ご紹介した危険性もありますので注意して使用するようにしましょう。